namiowelcomeの日記

ギターとバンドと映画と小説と私。たまにプログラム。

鏡を見ると歳をとったなと思う。でもギターを抱えれば18歳に戻ることを感じるんだ by Mick Green. me too.

 ギターソロや楽曲の創作、アレンジ、弾き方で存在感を示す素晴らしいギタリストはたくさんいる。けれど、彼ほど、ギターを抱えること、カッティングを一度行うだけで鳥肌がたつほどの憧れと尊敬を抱かせるギタリストは、なかなかいない。あとは、数年前に来日した際にライブに行った、"Wilko Johnson" ぐらいか。(・・・個人の感想です)

 永遠のギターヒーロー・・・

ミュージシャンズミュージシャンでもある、その名は、Mick Green

 1944年生まれで、とてもショックだった2010年での死去。いきなりオフィシャルサイトで死亡が告知され死因などは不明だった。(ちなみに、いま、オフィシャルサイトはアクセスすらできない。権利関係がなんとかなれば私が創りたいもんだ・・・)
 Youtube で The Pairates での演奏がいくつも観れる今だけど、私が夢中になっていた20歳代には輸入レコードで聴くしかなかった。後年、これも大好きな "Wilko Johnson" が、彼のことを尊敬していて強く影響を受けたとなにかで言っていた時は、とても嬉しかったことを想い出す。

Lonesome Train(1977)
 何度観ても、鳥肌たつ。ぱっと見 Elvis を彷彿させる彼の雄姿にしびれまくれる。こんな素晴らしい映像が見れる世の中になるなんて・・・。
You Don't Own Me(1977)
 コーラスがメインだけれどダブルボーカルでもあるこの曲。アップしてくれている方のコメントにある・・・"The Pirates are one of the most exciting live acts of pubrock scene." まさに。あぁ、この時代のここにいたかった。

 

彼の格好良さには、みな畏敬・嫉妬・憧憬を抱いたに違いない

 最初に活躍したのは、50年代。"The Beatles" が生まれる前。

 The Beatles の前身ともいえる、"The Quarrymen" と "BAND BATTLE(?)" に出て、2位の結果だったという話だ。・・・そのときのバンドは、"the Wayfaring Strangers"。さすがに、今、Youtubeで検索されるバンドとは違う。そもそもこの "Wayfaring Stranger" というのは、古いJAZZにも、Emmylou HarrisJohnny Cash の演奏にもある有名な曲名だ(流れ者の道案内?)。彼らは、"The Quarrymen" 同様、skiffle band だったようだ。

 ちなみに、あの "Jimmy Page" が若いころ、skiffle band で演奏する姿が、こちらで観れるね。

 彼は多くのアーティストに影響を与えたんだと思う。よく言われているのは、Pete Townshend, George Harrison, Wilko Johnson。サイド、バッキングとソロワークを絶妙のタイミングで織り交ぜる独特の奏法、マネしたくてもできない。他にも多くのアーティストから賞賛されてきた。

 "Paul McCartney" は、1999年に "Run Devil Run" を出したとき、かつてのリヴァプールサウンドを求め、Cavern Clubでライブ演ったけど、そのとき Mick とコンタクトとった。雄姿が見られる。

Paul McCartney
Live at Cavern Club
 一緒に、David Gilmour や、Ian Paice も出てるのだけど、とても楽しそうだ。Gilmourさん、ちょっと遠慮してる?
 ところで、Youtubeの動画のタイトルは気に食わない。"Paul McCartney Live at Cavern Club with Mick Green & David Gilmour & Ian Paice" でしょ。
Van Morrison
& Mick Green BBC4(2004)
 大好きな "Van Morrison" と一緒に、演奏している姿も観られるね。この時の Mick はストラト弾いてる。"Van Morrison" と共演するアーティストは素晴らしい人ばかりなのだけど、ここに Mickがいて最高。

 

最初の海賊・・・Johnny Kidd & The Pirates

 このバンドの黄金時代(?)を創った Mick。バンドは「非常に視覚効果の高いステージング(by wikipedia)」だったそうだ。I'll never get over you は、ヒットチャートの4位に入り込んだそうだ。Led Zeppelinのカバー音源があるのがおかしい。一生懸命、Mickのカッティングまねてるね。・・・誰でも格好いいと思うさ。

I'll never get over you
(Led Zeppelin)

 

 その後、トップ20に食い込んだ、Hungry for love。もう、その後の Wilko Johnson もまねた独特のカッティングが効いてる。Cavern Club で演奏する The ShakersHungry for love。こんな雰囲気だったのかなぁ。

Hungry for love
(The Shakers)

 

Beatlesと親交厚かったらしい・・・Billy J. Kramer With The Dakotas

 デビュー曲が Beatlesの曲(Do You Want To Know A Secret)だったというこのバンドに、Mickは1964年加入。一時 Pirates を離れた形になった。

Bad To Me
From A Window

 アイドルバンドで、なんか居心地悪そう。カッティングの切れは変わらない・・・

 

そして、ついに!・・・Pirates!!!!!

 その後のビートバンドに、このバンドの影響は計り知れない。世の中の評価低すぎる。

Shakin All Over
Drinkin' Wine Spo-Dee-O-Dee

 この映像でも観れる "Telecaster Custom"。もちろん、私も持ってます。Mick Green のようになりたい! ずっとそう思ってた。

Talkin Bout You
I Can Tell

 I Can Tell・・・もろ Dr.feelgood ですよね。Wilco がこれにインスパイアされてるのだけれど。

 

うらやましく、そして残念!・・・thee michelle gun elephant!!!!!

 thee michelle gun elephant このバンドの話は避けて通れない。今は亡き最高のギタリスト "アベフトシ" が在籍した日本で一時代を築いたバンド。
 彼らは深くThe Pirates をリスペクトしていたようだ。"アベフトシ" の 42歳という若さでの死去。かなり衝撃的だった。彼らが、Mick Green とともにセッションしている映像を動画で見つけたときは、うらやましくもあり、またとても悲しかった。

MICK GREEN/アベフトシ
WORLD PSYCHO BLUES

 いいバンドだったよねぇ。"アベフトシ" の "Telecaster Custom"。カッチョエー。

 

その後も精力的に活動していたのに・・・

Shakin' all over
/Shanghai
Blue Suede Shoes
/The Upsetters

 天国で "アベフトシ" とセッション演ってるかなぁ。

 

Tribute To Mick Green・・・

Bryan Ferry
Paul McCartney
100 Club/2010
Great Mick Green

 

めちゃくちゃ弾きたくなってきた・・・

Peter Gunn

 今は夜中なのでしょうがいないけど、明日スタジオ入ろ。
 今夜は最高の "Peter Gunn" 聴きながら寝るか・・・

 

Mick Green に関わる 情報リンク ここにまとめていこ