ブルースにエレキギターを持ち込んだ最初の人といわれる。でも、それよりも、ギタリストにエンターテインメントを持ち込んだ最初の人って感じなんだけどな・・・私的に。 - T-Bone Walker -
インターネットが普及し、Youtube でたくさんの動画を簡単に観れるようになった時、最初に感動したのは、動く "T-Bone Walker" を観れたことだった。彼の歴史的な功績は「ブルースにエレキギターを持ち込んだ最初の人物」と言われるけど、それよりも、30年近く前に見た、ジャケ写で大きく足を拡げて、得意そうにギターを背中に抱えている彼の姿の方が印象深い。・・・まるで、Rock'n Roller じゃないか!
きっと、踊りながら弾いていたに違いない・・・そう、想像してた。そして、それはその頃の音楽シーンにおいて、結構画期的だったのではないかと。
さぁ、どうだろう・・・
T-Bone Walker は、踊っていたの?
どう、この姿。両脚をめいっぱい拡げて(身体、柔らかいね)、ギターを背中で弾く姿・・・これは、「本当にブルースのアルバムなんだろうか?」最初にこのアルバムを手にしたときは思ったよ(確か手にしたのは、1995年ころ)。
アルバムに収められているのは、1950年前半の選曲だよ。まだ、本格的な フィフティーズ も始まってないじゃないか!
そして、それから、30年近く。動くT-Bone Walker なんて思いもしなかったのに、インターネットの普及と Youtube によって、その動く姿を最初に見たとき(しかも、電車の中)、更新して、思わず声を出しそうになった。感動しました!
Woman, You Must Be Crazy/Goin' To Chicago Blues - Live in UK/1966
これがその映像のひとつ。1966年(ま、先のアルバムよりは後だけど)。
彼がフルアコを手に取り、まさにエンターテイナーらしくギターを抱え、弾き始めたとき。興奮して声出しそうになった。
ギターを水平に抱えて弾き、歌うときは、顔の表情も豊かで・・・やっぱり、相当な "エンターテイナー" だ!
そして・・・2曲目!
これは! ロ、Rock'n Roll じゃないか!
(ま、ホントは、ジャンプ・ブルースなん だけどね)
Call me when you need me/with Shaky Jake Harris
しかも、ま、まだ あった!
これは、あの Magic Sam のおじさん 「Shakey Jake Harris」 との共演ということだ。楽し気に弾く人だなぁ。
TV番組だろうか。隣の女性は誰かなぁ・・・とっても気になる。
代表作 "Stormy Monday" は、ベスト5に入る、ブルース・スタンダード(個人の感想です)
彼の一番の代表曲といえば、「ストマン進行」でも知られるこの曲。普通の16小説のスリーコード進行しか知らなかったころ、この1曲の進行覚えただけで、なんかおしゃれなやつ手に入れたなぁ・・・なんて気がしてた。(その頃はまだ、両脚拡げて弾いた写真は見てなかったけど)
stormy monday
Key が G だと、こんな感じ。
G7 | / | / | / | C7 | / | / | / | G7 | / | A♭7 | / | G7 | / | / | / |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
C7 | / | / | / | C7 | / | / | / | G7 | / | Am7 | / | Bm7 | / | Bm♭7 | / |
Am7 | / | / | / | B♭7 | / | / | / | G7 | / | C7 | / | G7 | / | D7 | / |
・3小節目に半音上げて
・7小節目に少しづつスライドして
・8小節目に半音下げて
・9小節目の A につなげて・・・
本当はもっと細かいんだろうけど。
また、練習し直そ。
Call It Stormy Monday
Boston/1971
なんと! 動く"T-Bone Walker" の "Stormy Monday" 見つけちゃった。しかも、2本。なんて、時代だ。・・・レコードから耳コピしたのと、全然 弾き方が違う・・・やり直しだな。
T-Bone Walker が、エレキギターを弾いたと聞いて、私も弾くようになったんだ。 by B.B King
彼が、その後の音楽に与えた影響はとてつもない。それは誰もがいうことだ。B.B King だけでなく、"Rock'n Roll" の 王様 "Chuck Berry も相当影響を受けたと聞く。
思うに、それは単にその音楽性、楽曲や技術だけではなく、彼のとてもポジティブな音楽姿勢やエンターテインメントへの姿も、影響しているような気がする。
有名な多くのアーティストが、もちろん、彼の曲を演奏している。
stormy monday
Allman Brothers
B.B. King
Albert King
Stevie Ray Vaughan
Gary Moore
2001
Eric Clapton
Buddy Guy
Van Morrison
Albert Collins
もう1曲。この曲も取り上げないわけにはいかないね。T-Bone Shuffle
この曲は、1947年というから、日本では、昭和22年、やっと戦後の混乱から抜け出そうともがいていた頃。新憲法が公布され、明るいニュースでは、水泳の「古橋広之進」が世界新、ラジオでクイズ番組始まり、手塚治虫の「新宝時」ベストセラーかぁ。
そんな頃、海の向こうでは、こんな小気味のいい曲で、T-Bone Walker は踊っていたわけだ。
T-Bone Shuffle
Joe Louis Walker
Joe Louis Walker の ノリ・・・いい感じ。
あーこれもだぁ。Youtubeに足拡げた写真あるけど、そう、きっとこの曲で踊ってたのに違いない!
Shufflin' The Blues
B.B. King teaches
あまり、サイドバッキングしない B.B King が、T-Bone Walker の弾き方を解説してるけど、B.B King も、若いころ、弾きながら踊ったりもしたのかなぁ。
そして、これこれ! 1945年の T-Bone Boogie だぁ。
T-Bone Boogie/1945
絶対、Chuck Berry この曲好きだったよねぇ。
ソロの時の3連を基本にしたところ、T-Bone Walker が生み出したんだよね。Chuck Berry はそれを複音化させた(?) と。
さらに晩年の彼は、より、ソウルフル(?) でファンキーさえも演ってたんだねぇ
Good Feelin'/1968
1曲目! まるで、ソウルだよね。この4年後に他界してしまうのだけど。
Every Day I Have The Blues/1969
さらに、翌年。なんか、ほんと、後の Robert Cray も思わせるような・・・こんなのもあるんだ! "かっちょえーなぁ"
また、色々と映像も観て、もう一度コピーし直そう。そのリズムのノリを一番、会得しなきゃ
Papa Ain't Salty/1954
それでは、
最後に・・・
油ののった時代、ある意味では、とても
T-Bone Walker を感じさせる
この曲を聴きながら・・・
おやすみなさい。